「はじめの一歩を踏み出そう」
「はじめの一歩を踏み出そう」
何故ほとんどのスモールビジネスはうまくいかないのか?うまくいくために何をなすべきか?
世界文化社(2003)
ビジネス
マイケル・E・ガーバー
★★★★☆
All Aboutのフリーランスの塚田裕子さんも五つ星をつけていました。
スモールビジネスをはじめた人にとって、とても刺激的な本です。
私もショックを受け、方向転換を迫られています。でもそれがより楽しいことのように感じています。
第一のショックは、
『致命的な仮説:「事業の中心となる専門的な能力があれば、事業を経営する能力は十分に備わっている」』
が、間違いであること。
人の中には、
「起業家」未来の世界に住む革新者、戦略家
「マネジャー」過去に住む管理が得意な現実主義者
「職人」現在に生きる、手に職をもった個人主義者
の3つの人格があって、職人は決して主導権を持つべきではない。
起業家の視点と職人の視点との違いは
・起業家は「事業が成功するにはどうするべきか?」を考え、職人は「何の仕事をするべきか?」を考えている。
・起業家にとって、会社とは顧客に価値を提供する場所である。その結果、利益がもたらされる。職人にとって、会社とは自己満足のために好きな仕事をする場所である。その結果として、収入がもたらされる。
・起業家は自分の描く将来像から逆算して現在の自分の姿を決めるが、職人は現在の自分を基準に将来の自分の姿を決めてしまう。
これも結構ショックでした。でも本当に自己満足のために仕事をしていたかも・・・。
続いて成功へのカギですが、
「事業のパッケージ化」収益を生み出す事業を定型化して、パッケージにする。
「商品」の代わりに「事業」を売る
誰が始めても失敗しないような事業モデルを作る
そこで事業については、
他の人に任せてもうまくいくような事業をつくろう。
どこでも誰でも、同じ結果が出せるような事業の試作モデルをつくるところからはじめよう。
事業とは、あなたとは別の独立した存在だ。それはあなたの努力の成果であり、特定の顧客のニーズを満たす機会であり、あなたの人生をより豊かにする手段である。
事業とは、多くの部品から構成されたシステムであり、ライバルとは明確に差別化されたものであり、顧客の問題を解決するものである。
事業発展プログラム
(1)イノベーション(革新) 創造との違いは実行するかどうか。レイ・クロックはイノベーションの対象を商品ではなく、その売り方であると考えた。
(2)数値化 イノベーションの効果を測定するための数値の把握
(3)マニュアル化 商品やサービスの質を安定させるため。現場レベルの裁量の自由を否定。
7つのステップ
(1)事業の究極の目標を設定する
(2)戦略的目標を設定する 基準----売上、取り組む価値はあるのか?等。
(3)組織戦略を考える 個人に依存した組織には限界がある----仕事の役割分担を明確にする(組織図を作る)
(4)マネジメント戦略を考える 管理システムがポイント
(5)人材戦略を考える 事業とはゲームである----自分でもやりたくないゲームを従業員に押し付けてはいけない----ゲームは長い間、楽しめなければならない----ゲームに意味を与える
(6)マーケティング戦略を考える 顧客の属性分析と心理分析
(7)システム戦略を考える ハードシステム、ソフトシステム(例えば販売管理システム)、情報システム
他に心に残った言葉として、
「オーナーは、事業とは自分を鍛錬する道場のようなものだと考えています。道場での戦いは、敵との戦いではなく、自分自身との内面的な戦いなのです」
「道場とは、宇宙の縮図である。私たちは道場で、自分自身と向き合うことになる。道場とは、閉ざされた戦いの空間である。しかし、対戦相手を敵と考えてはいけない。対戦相手は自分を理解するためのパートナーなのである。道場とは、己を知り、人生の難題への対処方法を学ぶ場である。武道で身に付けた集中力と自制心は日常生活にも生かせるのだ。また道場では、絶えず新しい試みが求められる。それゆえ、道場は学習の場でもある。禅の世界では、これを自己啓発の源と呼んでいる。」
「聞いたことは忘れてしまうが、見たものは記憶に残る。しかし、自ら実践しないかぎりは、何も理解することはできない。」

