ソフトウェア職人気質

4894714418.09.MZZZZZZZ.jpgソフトウェア職人気質
人を育て、システム開発を成功へと導くための重要キーワード
ピアソン・エデュケーション(2002)
ソフトウェアその他
ピート・マクブリーン
★★★

従来のソフトウエア工学を補完するものとしてソフトウエア職人気質(Software Craftsmanship)を提唱している。全面的に賛成というわけではないが、ソフトウエア工学に対する問題点の提起は、うなずくところが多い。ソフトウエア工学の問題点すべてがソフトウエア職人気質のメタファで解決できるとは思えないが、ソフトウエア工学で捉えそこなっている、優秀な個人に依存するするプロジェクトを見るにつけ、双方を両立させる方法はないものかと悩みは尽きない。

・ソフトウェア工学はもともと200人以上の大規模チームの開発のための手法であり、小規模開発に適用すると数々の問題を起こす。
・ソフトウェア工学は個人が技術を磨くことに関しては何も述べていない。
・ソフトウェア工学は全ての問題を、人を投入することで解決しようとする。
・ソフトウエア工学は「体系的」かつ「規則化」された「定量的アプローチ」が唯一可能なアプローチであると仮定していて、人々が新たな方法を考える妨げになっている。
・体系的・定量的プロセスがあったとしても、ひときわ優れた開発者の存在がプロジェクトの成否を握っており、そのような開発者を生み出せる育成方法に注目しなければならない。
・プロジェクトの遅れは過度のプレッシャーによって引き起こされるが、これはソフトウェア工学メタファによって生み出されたものである。なにかに時間がかかりすぎている場合、作業員をより熱心に、より長く働かせるだけで良いのです。この考えをソフトウェア開発に持ち込もうとするのは間違っている。
・測定できるものは、パフォーマンスを向上させることとは無関係である。パフォーマンス向上を目指して精神活動について話す場合、事例証拠を用いるしか方法がない。ソフトウェア工学が危険なのは、事例証拠の価値を重要視していないからである。

カテゴリ

このブログ記事について

このページは、Hiroshiが2007年9月 4日 19:04に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「熊とワルツを」です。

次のブログ記事は「ピープルウエア 第2版」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

Powered by Movable Type 4.0