トム・ピーターズのマニフェスト(2) リーダーシップ魂
トム・ピーターズのマニフェスト(2) リーダーシップ魂
著 トム・ピーターズ
翻訳 宮本 喜一
出版社/レーベル ランダムハウス講談社
出版日 2005-09-10
★★★★★
1 リーダーシップの真髄50
リーダーは「わからない」という。
忘れるな。これは「穏やか」ではない、典型的な「厳しい」経営の考え方だ。「私にはわからない」の本当の意味は、「われわれは未知への冒険をしている。君の仕事は『命令にしたがう』ことではない。何かを考え出せ。形にしろ。絶対に手ぶらで帰ってくるな」。
リーダーはビジョンの持ち主だ。
「リーダーは希望の商人」元高級官僚のJ・ガードナーはナポレオンの金言に忠実だ。曰く「リーダーの第一の義務は、希望の火を燃やし続けることだ」。
雇用の効用
「あなたがどれほど偉大であるかは、自分より優秀な人間をどれほど意欲的に雇うかでわかる」
リーダーは矛盾を糧に成長する。
ハーバード・ビジネススクールで学んだことは忘れよう。イリノイ大学のビジネスカレッジ、スタンフォード・ビジネススクール、そしてウォートン・ビジネススクールで学んだことも。経営は科学ではない!経営は、それに取り組むときはいつも、芸術だ。
経営はある種の・・・・・・芸術。矛盾の芸術だ。
リーダーは混乱状態が大好きだ。
本物の偉大なリーダーシップの定義とは?それは「恐れていた事態が起こった」とき最高に燃えるリーダーのことだ。
常に「撃て!」
1965〜80年:戦略的計画の時代。その時代のモットー:「構え、狙え、撃て」
1980〜95年:世界的競争激化の時代。新しいモットー:「構え、撃て!狙え」
1995〜??:非連続的変化の時代。この時代のモットー:「撃て!撃て!撃て!」
クールな友人、スティーブ・ファーバー
「あなたのしていることが大好きな人たちに奉仕するにあたって、あなたの大好きなことをすること。」
2 ボスの仕事 ヒーロー、デモ、ストーリー
命令からの脱却:「ボス」にならない方法
あれこれ指示する管理、こと細かな計画による経営、といった昔からの習慣と縁を切るのは信じられないほど難しいことがある。マネージャーの間にしつこく残っている、高圧的な命令の出し方の習慣を考えてみよう。次のような命令の仕方だ。
「もっと起業家精神を発揮しろ」
「リスクを負え」
「欠陥ゼロ運動を浸透させろ」
「部下に権限を委譲しろ」
あほ。
あほ。
あほ。
「最高のストーリーが勝つ」
「法律家の駆け出し時代、私は、最高のストーリーを語る者が勝つことを学んだ。君のストーリーを教えてくれ」
究極の”すごい”プロジェクト?(連邦政府の場合)
「失敗したことを見つけて、それを修復しようとする人もいる。私は逆に成功したことを見つけて、それを足がかりにする」
4 ボスの第一の仕事 25の才能
8.評価作業を真剣に考える。
私はソフトウェア企業の”できる”経営者と仕事をしたことがある。聞けば、100日間部下の評価作業に没頭するという(100日だ!)。ひとりに2日、年に2回、直属の部下25人が対象だ。2日のうち1日はデータの収集にあて、2日目はまる1日かけて、社外で部下と1対1の評価作業をする。
私は100日という数字に驚いた。この経営者は反対に、私が驚いたことに驚いていた。「人を育てる以上に重要なことがあるでしょうか。仕事をするのは私ではなく、他でもない社員ですよ」
11.トレーニング!トレーニング!トレーニング!
ASTD(全米人材開発協会)での講演の準備をしているとき、私は平均的アメリカ人労働者が学習の場にいる時間の年平均の数字を記録したデータを見つけた。その時間、26.3時間。
26.3
長い長い長い人生で、これほど不愉快きわまる数字に出くわしたことはない。。
”あのことば”について考えてみよう。つまり「才能」についてだ。
次のような人の場合、年に26.3時間のトレーニング時間を想像できるか?
プリマドンナ、バイオリニスト、スプリンター、ゴルファー、パイロット、兵士、外科医、宇宙飛行士。
もちろん、想像できないはずだ。
それはなぜだ?
プリマドンナが、バイオリニスト、スプリンター、ゴルファー、パイロット、兵士、外科医、宇宙飛行士が、長い時間をかけてトレーニングするのに、なぜ”ビジネスパーソン”だけが必要ないと思うのか?
金を使う。
才能の主が働いているところには、金を注ぎ込め。給与体系を見直して、間違ったところで節約していないか確かめる。マントラ「適切な報酬が支払われる仕事は、適切に達成される」

