ねこ鍋
奥森すがりさんの写真・エッセイです。
奥森さんも、捨てられた子猫たちを保護して世話している、善意の方です。
年配の方かと思ったら、20代の女性だそうです。
写真も文章もほんとに素晴らしいです。
ペット・ブームの中で、それとは対極にある、小さな生き物の命をいつくしむ優しい心をもった人です。
先日のテレビで、ペット・ブームに苦言を呈する投書があって、要は「動物の命よりも、人間の命を大切にしろ」というもの。
たしかにペット・ブームの中には、眉をひそめるような事柄も数多くあります。
でも往々にして、こういう一見、反論のしようがない極端な意見が出てくるのですが、こういう意見に対しては、私も、こういう極端な反論をすることにしています。
「それでは、全世界で、一人の死者もなくなるまで、あなたは、全ての収入を慈善団体に寄付するのですか?」
遠くにいる人間の命も大事だし、すぐそばで助けを求めている小さな命も大事。
そういう多様な意見が人間の文化を形作るのだと思います。
誰が言ったのか、幸せな家庭というのは、太った猫が寝そべっているような家庭だ、というようなことを聞いたことがあります。
極端な意見を言う人は、かわいそうに、小さい頃に、動物を飼ったことがないのでしょう。
小さい頃から、私の実家では、犬も猫も飼っていました。今でも山で捨てられていた猫を飼っています。
その思い出は、本当に温かいものです。
私は、両親に感謝しなければならないでしょう。


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