「アート・オブ・プロジェクトマネジメント」から(続き)
熟考という行為は、意思決定のツールとしては不当に過小評価されています。熟考とは、いったん立ち止まり、あなたが扱ってきた全ての情報を十分理解することです。本当の理解というものはしばしば、リラックスし、今までに得たすべての情報を脳に処理させる時間を持てた時のみ可能となります。私の場合、ジョギングや散歩といった身体運動が、頭をリラックスさせる最善の方法になっています。
ほとんどの難しい意思決定において、問題となるのは調査やデータの欠如ではありません。どれだけ情報を持っていたとしても、難しい意思決定というものはこの世から無くならないのです。
気をつけるべき最後の点は、結果ありきの調査です。何かを理解しようとすることと、特定のお気に入り理論を裏付けようとすることとの間には、天と地ほどの差があります。
こういった状況の難しさは、状況それ自体にあるのではなく、その状況が発生しているコンテキストにある場合がほとんどです。問題の発生がプロジェクトの終盤に近づいているほど、チーム(またはPM)の士気が低下し、問題への対処が難しくなっていくのです。プロジェクトが終盤に近づくにつれて、こういった問題を解決するための手段が少なくなっていく上、そのコストも高くなっていくためです。


コメントする